2008-01-01から1年間の記事一覧

映画とは

映画はまずもって実に横暴な装置だ。見る物に偽の体験を強制し、感情をもてあそび、見つづけるか席を立つかの二者択一を迫り、感動・嫌悪・迷い・退屈のいずれかの反応を引き出さずには終わらない。こちらの精神のゆがみを増幅し、隠された欲望をあばき、破…

この世界の主役

自分の場所で、自分の仕事を淡々と果たし続ける人こそ、この世界の主役なのです。ぼくたちがこうして伝えたいメッセージもないのに原稿を書いているのも、そういう人たちにひと言いいたいからです。 今日もありがとう。あなたの顔は知らないけれど、あなたは…

自分と他人

第2章で述べたように、一定時間経過後の自分は、ある意味で「他人」である。 『続「超」整理法・時間編』(野口悠紀雄 中公新書)p.101

「迷い箱」

この箱で思い出すのは、「迷い箱」である。この「迷い箱」については、過去にも書いたことがあるので、御存知の方も多いと思うが、聖徳学園短大の東政雄氏のコラムで知ったものである。 よく、官僚が書類を決裁箱と未決済箱に分けて整理している感じで、資料…

「作曲は終わりました。あとは書くだけです」

「作曲は終わりました。あとは書くだけです」。これは、モーツァルトの有名な言葉である。 「あとで書く段になれば、収集してきたものを脳髄という袋の中から取り出してくるだけだ。周囲で何が起ころうとも構わずに書けるし、鶏の話、家鴨の話、人の噂などに…

芸術家のピーク

ありがたいことに芸術家のピークは、人それぞれまったく違っている。たとえばドストエフスキーは六十年の人生の最後の数年間に『悪霊』と『カラマーゾフの兄弟』という、もっとも重要な意味を持つふたつの長編小説を書いた。ドメニコ・スカルラティは生涯に…

どんな理由で2次方程式を解くのか?

読者諸兄に納得のいく説明はできないかもしれないが、このあたりで本質的な疑問を取りあげておく必要があろう。つまり、”いったい全体、どんな理由で2次方程式を解くのか?”という疑問のことだ。 こういう疑問自体、問われてしごく当然のものだが、その答え…

マクドナルド法

たとえば、マクドナルドでは、お客が注文したときに、「以上ですか?」とは質問しない。なぜなら、そういう質問をすると、お客の注文が完全に終わってしまうからである。そこでマクドナルドでは、「ポテトはおつけしますか?」と聞くのである。 そういう誘導…

人格タイプ

尋問者の第一の仕事の一つは、相手の人格タイプ−−内向的か外向的か−−を見きわめることだ。内向的、外向的と言っても、通常使われている意味とは微妙に違う。内気か陽気かという話ではない。この場合の区別は、物事の判断のしかたにある。内向タイプは、論理…

非生産的な人

アメリカのジャーナリスト、ノーマン・カズンズは、人類を「肯定的な人」と「否定的な人」に二分できるといいます。UCLA(カリフォルニア大学ロスアンゼルス校)教授ケネス・アチティーは、「生産的な人」と「非生産的な人」に分けられるといい、前者は「行…

少し前にライムが指摘したように、月や占星術的なモチーフを引き合いに出す殺人者は、連続殺人事件を起こす場合が多い。人は月の影響を受けて犯罪に走るとする文献もあるが、ライムはそれは単なる暗示にすぎないと考えている−−スティーヴン・スピルバーグ監…

「修行」

ぼくは丹波哲朗さんのことはよく知らない。彼が説く擬似宗教にも関心はない。けれど、彼のいったある言葉には深くうなづくところがあった。正確ではないけれど、こんなふうに丹波さんはどこかで述べている。 「結婚というものは、修行のためにある。そこで最…

ダ・ヴィンチの手帳

あの本のことをおもいだして、書庫をさがしてみたが、いつのまにかなくしてしまったらしく、みあたらなかった。メレジュコーフスキイの『神々の復活』という本である。 わたしがこの本をよんだのは、高等学校の学生のときで、もう二〇年以上もまえのことであ…

「定着型」と「移動型」

アメリカの性格分析学によると、人間は「定着型」と「移動型」とに分かれるという(『ニューヨーク・タイムズ』八四年四月三日付)。 定着型の人は、世界を、意味のある人々や物から成る「オブジェクト」と見、それらが恐ろしい、空っぽな空間によって引き離…

困難

いずれにしても、困難に出合ったとき、それを「いまこそ自分が成長する機会なのだ」ととらえなかったら、何年生きたって人間は成長しないではないか。 『「死への準備」日記』(千葉敦子 文春文庫)p.22

二十一枚のストーリー

人間が筋書きを追うのに耐えられる枚数は、通常二十一枚だといわれています。一千枚の作品でも二十一枚で書ける。官能小説であってもハードボイルドであっても世界観は二十一枚で書ける。あとはサービスです。それを書かないで二十枚でストーリーを完結させ…

毎日の冒険と発見

いつまでも精神の若さを保つ秘訣は、毎日の冒険と発見にある。一生のつきあいになるかもしれない友人、生涯忘れられなくなる本や映画、それは一枚のシャツやジーンズかもしれないし、おいしい食事や音楽や詩やインテリアかもしれない。 『目覚めよと彼の呼ぶ…

整理と整頓

整理というのは、ちらばっているものを目ざわりにならないように、きれいにかたづけることではない。それはむしろ整頓というべきであろう。ものごとがよく整理されているというのは、みた目にはともかく、必要なものが必要なときにすぐとりだせるようになっ…

毒生きもの展に行ってきた

毒生きもの展に行ってきました。 大した展示スペースはないだろうとは思っていましたが、予想以上に狭いスペースでした。 でも常設展示の熱帯植物園やミニ水族館もあって、こぢんまりと面白かった。

咲いてます。

待ち合わせ場所の隣の公園にて。

毒生きもの展

街で見かけた気になるポスター「毒生きもの展」。 毒蜘蛛、毒蛇とかいうけれど、総称したら「毒生きもの」なのだろうか。あまり聞き慣れない言葉だけど。 どんな展覧会か興味深い。見に行きたい。

ライラの冒険

人参栽培

花が咲くそうです。

文庫の自動販売機

文庫の自動販売機が設置される時代なんですね。

大宮

雪なのでまた写真を撮る。

雪。