『人生の勝算』前田裕二

人生の勝算 』を読む。

前に読んだ『メモの魔力 -The Magic of Memos-』のメモ術とは異なり、成功者前田裕二の今までの半自伝的に加え、成功者の自慢話的な印象が強かった。

後半はそれでもSHOWROOMの立ち上げ時の失敗なども書かれているのだが、特に前半はこうやって成功したという話の印象が強い。確かに少年時代から弾き語りで収入を得ようとしたとか、その後戦略的に売り上げた話とか、外資投資銀行での成果を上げた話--朝5時までに出社、電車がないから自転車で通勤、そして実際にNo.1になった--とかいう話、その事実よりそこに至る過程は確かにすごい。半自伝として読む分には面白い。

ただビジネス書としては、ものすごい熱量でひたすら努力することによって成功するみたいな話なのでもの足りなかった。逆にいえば、成功には特別な方法などはなくここまでの努力が必要なのだということなのかもしれないが。

 

人生の勝算 (幻冬舎文庫)

人生の勝算 (幻冬舎文庫)