二十一枚のストーリー

人間が筋書きを追うのに耐えられる枚数は、通常二十一枚だといわれています。一千枚の作品でも二十一枚で書ける。官能小説であってもハードボイルドであっても世界観は二十一枚で書ける。あとはサービスです。それを書かないで二十枚でストーリーを完結させるということはすごい才能なんです。

星新一 一〇〇一話をつくった人』(最相 葉月 新潮社)p.470 文藝春秋編集者菊池夏樹の言葉