就業規則

会社の就業規則というのはだいたいが過失をしないように書かれているものが多いから、守るのが面倒臭い。だから最大限に拡大解釈することがうまくやっていくコツでもある。今は知らないが、かつてのソニー就業規則に”酒気を帯びて構内に入ってはならない”というのがあったが、構内を出てはいけないとは書いてないから職場で酒を飲んで帰ったことがある。立入禁止なら四つん這いならいいのかというような低次元の駄洒落的解釈だが、こんなことが意外に社内の活性化を生むのである。

『ビジネスマンのための「個性」育成術』(黒木康夫 生活人新書 NHK出版)p.24